Photo Letter vol.19 「晩秋のある日の街景色」

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Photo Letter vol.19 「晩秋のある日の街景色」

osaka of late autumn photograph by 

今年の短い秋を駆け抜けるある日の大阪。

朝からたくさんの人で賑わうのだけれど、そこにはスナップ写真を撮るにあたってたくさんの魅力的なストーリーも溢れている。

超久しぶりの更新になる今回は(オールドレンズで撮ることをテーマにしてるのは少し置いておいて)新しい現行レンズをマウントした。

冬にまた一人旅へ行くのだけれども、その時の記録用で購入したxf18mmf2r。

見た目がすごくかっこよくてかつコンパクトで気に入ってしまった。

今回の写真はすべてxf18mm、しかも開放ばかりなのはどうかお許しを。笑

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換算で約27mmという画角は50mmはもちろん35mmとも全然違ってくる。

最近は35mmのフレクトゴンをフィルム機でずっと使っていて、スナップ最中に一歩寄ることにある程度は慣れたが、27mmではそれだけじゃ上手くいかない。

ファインダーを覗いたときに「あれ!被写体小さい!」となるのが毎回のオチ。

それが故に何を写したいのかはっきりさせることがより難しくなったと思うのだけれども、

そこを克服して更にもう一歩踏み込めばこれまた日常を異次元に変えてしまうような(大げさかもしれないけれども)面白い写真が撮れる。笑

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このトーンの美しさ。撮って出しでこれだからフジのセンサーが好き。ハイライトとシャドウのトーンをかなり抑え目にしてアンダー気味に。

ミュージックプレイヤーのEQプリセットで言うとClassic辺りだろうか。ミドルを上げてベースとトレブルを抑え気味に、モダンで上品な感じ。

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やはりここまで広角で開放値がf2っていうオールドレンズはなかなか存在しないから、

新しい感覚だった。

写真を撮るにあたって、「被写体を恐れずにもう一歩寄る」ってのが、本当によくわかる。

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写真におけるトーンが重要な要素だということを最近意識し始めている。

どうしてもどこかでLeicaのCCDセンサーの雰囲気を目指している自分がいるのだろう。

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夕暮れ時は人を感傷深くしてくれる。撮る写真もどこか切なさの匂いのようなものが漂う。

そして夜が来て、悲しみ、あるいは幸せへ人それぞれ散っていくのだろう。

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夜のストリートには時々、全身から力が抜けてしまうような瞬間に出くわすときがある。

お気に入りの音楽に自分を重ねて涙脆くなってしまう時のように。

あぁ、自分疲れてるなぁ、とそう心の中でシャッターを切って、

その場の雰囲気と撮影したときの感情を写してくれるこのレンズに恋をしたのでした。

終わり。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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