Photo Letter vol.6 - in 三宮裏路地

 

 

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Photo Letter vol.6 - in 三宮裏路地

Sannomiya back alley photograph by fuu

珍しくバイトが早く終わったので、クリスマスプレゼントとして自分を納得させ新しく購入したTakumar 50mm f1.4をマウントしてふらりと夜の三宮へ足を運んだ。

このレンズの第一印象はハイライトが滲む。絞れば少しマシになるのかもしれないが、明暗差が激しい境目など特に滲む。

と、いきなりダメ出ししてしまったけれども、開放f値が1.4という明るさを盾にシャッタースピードを稼ぐことができる。

今まで使ったレンズで開放が1.4まで明るいものは無く、このシーンでここまでISO感度下げられるか、と思った。

 X-T1の高感度ノイズ耐性と明るいレンズの組み合わせは夜のスナップには最適だろう。

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オールドレンズの中では比較的新しいこともあってか、Helios 44-2よりは落ち着いた描写で綺麗に写してくれる。

シャドウもなんとも言えない柔らかさがあると思う。

落ち着いてこのレンズを使った感想を述べているけれども、XF18-55mmよりもHelios 44-2よりもLeica風に写してくれるこの描写に実はテンションMAX。笑

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この写真では金属に光が反射している部分に滲みが確認できる。紫色になってしまっている。パープルフリンジという言葉を聞いたことがあるが、それなのかもしれない。

というか、被写界深度が浅すぎてMFでピントを合わせるのが難しい。笑

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高架下の居酒屋が立ち並ぶ薄暗い裏路地。そこでは庶民的なロマンチックに溢れていて、

積極的にカメラを向けたくなる。このおみやげ売り場の看板も弱々しい蛍光灯に灯されながら輝いていた。

そんな裏路地の雰囲気を見事に写し取ってくれた。自分が撮りたい写真は、こういう感じのものなのかもしれない。

この写真も自分の浅い写真歴の中で大切な一枚になった。

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人生初のモノクローム写真。尊敬する写真家のLeicaのモノクロ専用機を使った作例に感銘を受けて、モノクロ写真に興味を持ち始めていた。

素人が生意気に語るとすると、モノクロ写真ってのは色情報が無い代わりに、光と影の描写が剥き出しになるのだと思う。

夜の街特有の地面に反射する光と、そこを歩く人間の躍動感を写した(かった)。

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このレンズ特有のハイライトの滲みを上手く利用した一枚になった。

ふわーっと浮き出てくるように反射した街の明かりが、幻想的な雰囲気に仕上げたのだと思う。

優しく写るその街の明かりに、今まで感じたことのない写真の楽しさを覚えた。

 

 

というわけで、レンズの作例集にしようと思っていたけど、好みの写真が撮れすぎてPhotoLetterにしてしまった記事でした。笑

 

 

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