Photo Letter vol.5 - in 日本海沿いの町並み

 

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Photo Letter vol.5 - in 日本海沿いの町並み

The Sea of Japan coastline photograph by fuu

大江山 生野の道の遠ければ まだふみもみず 天橋立

百人一首の詩に存在する。小式部内侍という平安時代の女流歌人によって歌われたらしい。

この詩にも登場する天橋立日本三景の一つだという。冬の澄みきった空と日本海の美しい青、そして天橋立の緑が混ざり合ってとても美しかった。

このような場面でAPS-C機ではオールドレンズは非常に扱い辛い。センサーサイズが小さいが故、焦点距離がどうしても長くなってしまい、広角での風景撮影には不向きになる。

M42マウントで有名な広角銘玉のFlektogon20mmでも35mm換算で30mm前後の焦点距離になってしまう。

だからこの写真では久しぶりにレンズキットでついてきた18-55mmを使用した。

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天橋立までの道で立ち寄った海鮮の市場にて。人々が行き交う早朝の売り場には、海の男たちの熾烈な商売争いが繰り広げられていた。

朝から元気なおじさんたちだったなぁ。笑

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あーー。堪んない。シャドウトーンとハイライトトーンがすごく良い感じに写ってくれた。

こうやって特に目立った惹かれるものが存在しない情景でもそこにある雰囲気を写し取って、写真に表すことができるデジタルカメラとレンズはそんなに数多くないと思う。

レンズなんか6000円程度で手に入れたHelios 44-2。でも正直、XF18-55mmよりもその写りが好きだ。被写体にもよるけど、18-55は綺麗に写りすぎて面白みがない。

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歩いていると、とても古い建物の売店を見つけてこれは撮影しないと、と思いこの寒いなかアイスクリームを買って代金を払い店内を撮影させてもらった。

ここでも甘い甘いトーンで目の前の景色をノスタルジックな情景へと変えてくれる。

あぁ、写真ってなんて楽しいんだろう.......。

f:id:eastslfuu:20151227010214j:plain天橋立のすぐ近くに智恩寺というお寺がある。ここでは面白いことに、おみくじが扇子になっていてそれを木の枝につるす。

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手水場の静寂感を写したくてカメラをそっと向けた。f/4まで絞ると周辺の流れはマシになる。この時期の水は冷たすぎて不謹慎ながら、手を洗おうという気持ちにはなりにくい。

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 伊根地区に舟屋の家が集まった場所がある。一階が船揚場や作業場になっており、二階が家の部屋。まるで昔の港にタイムスリップしたかのような気分になった。

一つ思ったのが、潮風ですぐレンズにカビが生えそう。舟屋に住んでいるカメラマンは防湿庫が必須だろう。 笑

なんでか、開放で撮ったのだがレトロな雰囲気がでてこれはこれでいいと思う。

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そういえば、自分へのクリスマスプレゼントでebayでFlektogon35mmとヤフオク放射線レンズのTakumer 50mmを購入した。

せっかくなので機材紹介も兼ねて近いうちに、紹介記事が載せられたらなと思う。

 

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