monodaysについて
monodays_ について。
最近monochrome写真にハマっています。fuuです。
PhotoLetterとはまた別に、モノクローム写真だけを掲載するシリーズを始めてみたいと思います。
モノクロ写真にはカラー写真には無い楽しさや美しさがあるように感じます。
また多くを語らずに写真だけで表現してみたいと思います。
需要があるかは不明ですが、どうか温かく見守っていただけるとありがたいです。
Photo Letter vol.12 - in 淡路島
Photo Letter vol.12 - in 淡路島
Awaji Island photograph by fuu
卒業式がぼちぼち始まる2月の終わりごろから3月の初旬。別れの季節がやってきた。センチメンタルな季節だ。つい物思いにふけてなんだか寂しくなる。
そんな感情を抑えるかのように家族での旅行についていく自分がいた。今回の旅先は兵庫県の南端、淡路島。
まだ車を運転できない自分には新鮮なSAからの景色。ここ淡路SAは高台にあるため、
明石海峡大橋や明石や舞子の夜景が望める素敵なスポット。全国で観覧車があるSAはここだけとか。
窓から差し込む優しい光とそこで本を読む年配のおじいさんの暖かな雰囲気に、気付けばシャッターを切っていた。
ところで、今回の旅の主な目的はキャンプ。昔からアウトドアな家族でよく釣りや、キャンプ、スキーにも出かける。特にキャンプは年に何度か行き、自然を満喫している。
今回テント泊した場所は南淡路の方だったのだが、豊かな自然とネイチャーサウンドが都会の喧騒から逃れさせてくれた。
キャンプ場のすぐ近くに、若人の広場という学徒戦没者を慰霊する公園があった。そこに残されていた資料や戦没者たちの想い。
とても上手く言葉にすることができなかった。だからこそ、モノクロームで記録した。
同じくキャンプ場のすぐ近くに一本釣りの体験ができる施設があったのでお邪魔した。海独特の塩の匂いと共に、漁師さんが海の幸を運ぶ姿に、高倉健主演の
映画、「ホタル」のシーンを思い出した。いやぁ、海に生きる男たちはかっこいいものだなぁ。
エレクトロニックな電気ランタンとは違って、暖かな光を灯してくれる灯油ランタンはキャンプの雰囲気をより一層盛り上げてくれる。
晩冬の夜に燃え尽きた炭で暖を取りながら、揺らぐ光を見つめていると不思議と気分も落ち着くのだった...。
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Photo Letter vol.11 - in 大阪城公園
Photo Letter vol.11 in 大阪城公園
Oosakajou Park photograph by fuu
大阪城公園の梅林は関西随一の大きさ。そんな話をどこかで聞いて、早速足を運んでみた。
最初の一枚は、このお気に入りの一枚。
夫婦の仲良しで素敵な雰囲気を、前ボケの梅の花が盛り上げてくれて...。そんな優しい雰囲気に仕上がった。
この写真に限らないのだが、綺麗にぼかすのに必死で、開放で撮ったが故に少し合焦部分とデフォーカス部分のメリハリが無くなってしまったのが惜しいところ。
まぁ、これもまた一つ勉強勉強。次に生かそう。
うっすとら春の匂いが感じられる日が増えてきたと思うと、やっぱり写欲も春っぽい方向に向き始める。
春と言えば、主にピンク色に染まった優しい雰囲気を想像すると思うのだが、
そんな写真ももちろん、今年は夜に舞い散る夜桜を艶やかにパープルなイメージに仕上がる写真が撮りたいと思っている。
足が悪くなってしまったのか、車椅子に乗るおばあさんを優しく押しながら散歩するおじいさん。
撮影してる所に前からやってきたのだが、その時見えたおばあさんの顔は本当に幸せそうだったと思う。
もちろん自分に正面からスナップする度胸と技術など無く、後ろからその情景を切り取ることしかできなかったが。泣
京都へ夜桜を撮りに行く計画を立てないとなぁ。
今年はめでたく車の免許も取れそうだし、行動範囲が広がりそう。
去年、撮影に行った場所は、人が多すぎてカメラなどと言ってる場合じゃなかった。
混雑を上手く回避するのもカメラマンのスキルの一つ。
それも踏まえて、この春を大いに楽しもう。
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Photo Letter vol.10 - in Jazz Club 「SONE」
Photo Letter vol.10 in Jazz Club 「SONE」
Jazz Club "SONE" photograph by fuu
記念すべき10回目の今回のPhotoLetter。
三宮のSONEと言うJazzClubにお邪魔した。
前からずっとJazzが生で聴けるお店に行ってみたかったのだが、なかなか一人で入る勇気は沸かず(笑)、友人を誘って入店させてもらった。
神戸は日本のJazzの発祥地らしく、ここSONEは1969年から続く老舗。
お洒落な神戸の街に良く合った、素敵な空間だった。
Jazzというジャンルは前から好きでよく聴いていたのだけれども、
~のアーティストがとか、~のトリオが、とかそこまで詳しくは無かった。
Tommy Flanagan Trioのアルバムを持ってるぐらい。
これを期に無限に広がるJazzの世界に足を踏み入れてみようかな....。
こんなJazz超初心者の自分を温かく迎え入れてくれたこのお店に感謝しなければ。
流石に6400まで感度をあげると暗所ではいくら高感度耐性に優れているX-T1でも多少ノイジーな絵にはなるけれども、
逆にそのノイズすらも最近は絵作りに取り入れられると思えるようになってきた。
たくさん並べられていたお酒たち。ボトルに反射した美しくも滲んだその光に、
ロマンチックかつアダルトな雰囲気すら漂わせる。
撮影して写真を確認するときに、ここは大人の空間なんだなと少し焦った。笑
壁に掲げられた数々のポスターや写真たち。
Jazzを聴きながら眺めていると、不思議と昔のアメリカにタイムスリップしたかの
ような気分になる。あぁ、当時の人たちはこんな感覚だったのかなぁ...と。
場の雰囲気を壊さないように、恐る恐るシャッターを切った。
椅子の向こう側に二つ並び輝くグラス。二人でJazzを聴きながら味わうのだろう。
そこに存在するのは、長年の愛を分かち合う祝杯か、新たな恋を築く始まりか、
それとも空席に比喩された今は無き妻を思っての二杯か。
ここはもちろんのことJazzを聴く人が集まるクラブ。
そんな中で音を立てて目立つようにシャッターを切るようなことはしてはいけない。
でも素敵な雰囲気を収めたい。そんな葛藤と戦いながらいかに上手く単焦点レンズで構図を組み立てるか。
普段の撮影ではあまりそんなことを考えなかったが故に、良い経験になった。
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Photo Letter vol.9 - in 有馬温泉街
Photo Letter vol.9 in 有馬温泉街
Arima Onsen photograph by fuu
今回の写真旅先は有馬温泉。ここは全国でも有名な温泉地で、海外からの渡航客もとても多い。
タイトルショットはこの一枚。
夕暮れの温泉街で和やかに小路を歩くふたり。楽しげな会話が今にも聞こえてきそう。
お店にかかる暖かな光が幸せなムードを演出してくれた。
とっても美味しいかりんとう饅頭。外はパリっとしていながら、中は柔らかく甘い餡子。
絞ればパリっと美しく、開放では柔らかく甘い描写。
なんだかオールドレンズと似ているなと思った自分がいた。笑
それにしても、発色も良く、美しく写っている。饅頭の表面の質感が特に素晴らしい。
中国語らしき言語を喋っていた家族。かりんとう饅頭の作る場面に興味深々な娘の姿を後ろからそっと記録するお父さん。
どこの国でも親が子供を愛する気持ちに変わりはないんだと思った。
瞬間を切り取るスナップショットでは、MFレンズを使用するとなると、フォーカシングの素早さが重要になる。
ヘリコイドをどっちに回せば合焦部分が近くなるのか、遠くなるのか。
そんな初歩的なことすら体に見に付いていない自分はまだまだだな。
布類の質感を表現するのが得意なうちのゴンちゃん。
繊維等のディテールもしっかりと描写してくれる。
なだらかに美しいボケも合わさって、温泉街の独特な匂い、空気が伝わってくる。
開放での夜景スナップがとても面白いことに気がついた。
光源が滲むようにボワっとなり、夜の艶やかな空気感を表現してくれる。
最近の綺麗に写るレンズの方が、それはそれは忠実に現場の雰囲気を再現してくれるだろう。
ただ、オールドレンズはレンズそのものが雰囲気を作るのだと思う。
その雰囲気を作り出す当時の今よりも劣った光学技術を現代で駆使するという、
そんなロマンがオールドレンズ愛好家にはあるのかもしれない。
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Photo Letter vol.8 - in 須磨寺
Photo Letter vol.8 - in 須磨寺
Sumadera photograph by fuu
久しぶりの更新。今回はずっと気になっていたが、なかなか足を運ぶことの無かった須磨寺という所へ行った。
神戸市の須磨区、その中に位置する須磨寺なのだが、ここがまた中々風情のある場所だった。身近にこんな素敵な被写体が潜んでいたなんて....。
まずはこのワンショット。本当にこのレンズ、60年前のものなのだろうか。笑
ドスンとぶら下がる提灯の質感、その奥の窓ガラスの存在感、全体的な発色の良さ。
Fujifilmのセンサーが優秀なのもわかるが、この描写は流石CarlZeissと言ったところか。
戦後のドイツの光学技術、恐るべし。
ということで、今回使用するレンズはFlektogon35/2.8で一本勝負で挑んだ。
山陽電車の須磨寺駅で下車後、お寺まではしばらく下町情緒あふれる商店街が続く。
昭和の日本映画に出てきそうな(?)、ちょっぴり小汚く、でも人の温かみがあふれている、そんな通りだった。
商店街の出口へと歩く老夫婦。絞りは開放で柔らかい写真に。
その背中には二人で数々の試練を乗り越えてきて、今に至る、そんな長き愛情が存在しているのかな、などと勝手に妄想してしまう。
こんな日常の幸せも写真に残したいと思う。
最近は本当にTwitterの方に自信を持って投稿できる写真が撮れない。
このブログみたいに、自分が好きな写真をただ投稿する場所では、「木の質感が~」とか「光の具合が~」などと言った少しマニアックな写真が心地よく投稿できるが、Twitterではそう簡単にはいかない。
Twitterを使用するユーザー自体が、フィルム写真やコントラストと彩度が低めの写真を好む人が多い傾向にあって、Leica調(?)な写真はあまり受けが良くない。
写真を楽しむか、写真を撮るための機材を楽しむか。
そんなところに、このブログへ投稿する写真とTwitterに投稿する写真の違いがあると思う。
この写真。小さな画面の端末では分かり辛いかもしれないが、すごく綺麗に写った。
何が綺麗なのかというと、手水場から噴出している霧のようなものが、写り込んだから。小さな小さな水の粒までしっかりと解像しているのがわかる。
ここ最近で一番のお気に入り写真になった。
久しぶりに、カメラを持ち出してお写ん歩をしたのだが、楽しく撮影することができた。
しばらく上手く写真が撮れなかったので、カメラを構えるのやめていたのだが、やはりカメラは楽しい。
これからも、このFlektogonをメインに素敵な写真を撮っていこうと、そう思えた今回のPhoto Letterでした。
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「f/0.95」に懸ける想い。
「f/0.95」に懸ける想い。
~Thought to Title of "f/0.95"~
最近中々テーマを決めて本格的に撮影に行くことができていなくて、
更新しないと、と考えていたのだが、ちょうどいいのでこのブログのタイトルに込めた想いを簡単に説明しようと思う。
このブログのタイトル名、「The Wind Letter of "f/0.95"」。
自分にこんなお洒落なブログタイトルを命名するセンスなど無く、実は尊敬する写真家が書いてある、あるブログをヒントにした。
Leicaユーザーの方なら覚えがあるかもしれない。笑
それはさておき、「f/0.95」というのは自分で考えてつけた部分だ。
写真歴が浅い自分は、MマウントのNoctilux-M f/0.95というレンズを初めて知ったとき、
とてもびっくりした。f/1.2ぐらいまでは聞いたことがあったが、1をも切る明るさのレンズがこの世に存在するのか!...と。
もちろん現行のLeicaのレンズだから、計り知れない画質に惚れたものあるが、
その「f0.95」という明るさに感動し、何か自分も"0.95"ぐらい明るい、
人を幸せできる写真が撮りたいと思い、命名した。
オールドレンズでしか、写せない描写を求めて。
こんな明るくも切ない描写ができるのもオールドレンズならでは。
そりゃあ、XF35mmf1.4rの方が綺麗に撮れる。
でもやっぱりオールドレンズにはそれなりの魅力がある。
Flektogonに限れば、自分の場合は1950年代という大昔に旧東ドイツで作られた物が、
海を越えて、
時を越えて、
自分の元へやってきて、それを今使っているということにロマンを感じる部分が大きい。
開放のふわふわな描写、少し絞れば60年も昔のレンズだとは思えない描写力、Carl Zeiss Jenaという今は無きブランド、そんなところも魅力だ。
ただ正直な話、最近は所有欲が満たされすぎて、上手く写真自体が撮れていない。
少し昔、祖父のカメラを借りていたときのように、撮影することへの楽しみを
今一度思い出さなければ。
と、少し話しがそれたが、このブログのタイトルへの想いはこんなところ。
さぁ、気を取り直して写真を撮りに行こう!!