Photo Letter vol.18 「初夏の空気感」

 

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Photo Letter vol.18 「初夏の空気感」

Silver mine Lake photograph by fuu

久々の更新になった今回は、兵庫県ちょうど真ん中辺りに位置する生野銀山湖というところへ行って来た。

Flektogon20mmで開放では、APS-Cに関わらず周辺光量落ちが見られる。

オールドレンズらしい写りにテンションがあがった。笑

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桜の季節も終わり、5月がそっと顔を覗かせたと思うと、もう空気は夏のような熱気で満ちてきている。

梅雨を通りこしてもうすぐ夏休みが始まるといわれても不思議じゃないくらい。

と言うと少し大げさかもしれないけど、山は緑に満ち溢れていて、光は柔らかく、写真を撮っていてとても楽しい。

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ひんやりと冷たい川の水に触れる。そっと手を伸ばすと夏のあの茫漠とした雰囲気を、匂いを、感じ取れてしまいそう。

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 夏の空気感ってどんなのだろう?と改めて考えてみると上手く言葉にできないけれども、

あの茫漠とした雰囲気、

ジーーっと響くクビキリギスの鳴き声やセミの鳴き声、

田舎のおばあちゃんちの線香の匂い。

幼いころに夏休みで体感した普段感じなかった感情を思い出してるのかなぁ。

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 そんな撮影状況を書き入れるような大した写真にはまったくもってならないんだけれども、

なぜかシャッターを切ってしまう瞬間がある。

そんな写真にはCMOSセンサーに焼きついたその景色よりも、撮影者本人が感じた感情が何よりも写っているのかもしれない。

ってね。笑

 

 

 

 

 

 

 

 

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Photo Letter vol.17 「祇園の春」

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Photo Letter vol.17 「祇園の春」

gion photograph by fuu

小雨が続く春霖の最中、カメラと三脚と傘を持って京都の祇園へ春を写しに行った。

雨独特の匂いや雰囲気を切り取りたかったが、なかなか上手くは行かなかったが、

それでも桜は満開に近く、美しい情景が待っていた。

今回のPhotoLetterから in ~ のタイトルは廃止する。撮影場所を明確にするよりも、その場その場でスナップして、

感じたことを明確にしたほうが、このブログスタイルに合っていると思ったからだ。

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ここ京都はやはり雨の日でも外国人観光客が多い。祇園を中心とした京都の「和」の町並み、雰囲気は日本人のみならず、多くの人々を魅了し続けるのだろう。

欧米人は表情豊かで綺麗な人が多く、スナップしていて楽しい。

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しっかりと繋がれた手からは、桜のように美しい二人の愛が伝わってくる。

最近少しづつ人の表情も捉えられるようになってきたと思う。

この写真も胸が熱くなる大切な一枚になった。

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四条大橋付近で奇妙な楽器を演奏していた彼は、楽器と共に世界中を旅しているらしい。

どこかラテン音楽のようなイメージが漂う素敵な音と演奏、表情を写したくてシャッターを切った。

夢を追いかける彼の音楽には人をひきつける不思議な力があるのかもしれない。

いやぁ、音楽って本当に良いものだ...。

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 最後に京都らしいワンショット。妖美な雰囲気さえ漂う祇園の夜桜に、カメラを構えることを忘れ、しばらく見入ってしまっていた。

こんな風景写真もオールドレンズで写せることが嬉しい。

ただ、所有しているだけで満足せず、そのレンズを通した写真自体をこだわることも忘れてはならない。

 

 

 

 

 

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Photo Letter vol.16 - in 下呂温泉

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Photo Letter vol.16 - in 下呂温泉

gero-spa photograph by fuu

飛騨川を北に進むと、日本三大名泉の一つである下呂温泉が迎えてくれる。

川や山に囲まれ、自然豊かな郷のような雰囲気は、兵庫県有馬温泉とはまた違った一面を見せてくれる。

 春の香りが温泉街の香りと混ざり合い、特別な時間を過すことができた。

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平日にも関わらずたくさんの観光客で賑わっていた。

人々はみな、山奥の温泉郷という幻想的な雰囲気を求めてやってくるのだろうか。

もちろん東京や横浜といった都会に行くのも良いけれども、こんな場所に来ると本当に心からリラックスできる。

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 温泉街の夜はやっぱり特別な空気が流れており、旅人たちを幻想的な世界へと誘ってくれる。

そんな中を、愛する人と二人で歩くなんて、なんてロマンチックなのだろうか。

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 旅の途中に出会う景色は不思議と心に残るシーンがある。なぜシャッターを切ったのか、その写真を後から見ると思い出せる。

自分にとって写真は、旅の感情を思い出させる大切なツール

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帰りの電車の中でもたくさんシャッターを切りたくなる瞬間があった。

その中でも、この写真。手前の二人が観光で日本に来ていた韓国人の親子なんだけれども、この子供が他の子供に自然とお菓子を配っていた。

あぁ、なんて素敵な風景だろう、とすばやくカメラを向けた。

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 18切符を利用して旅する年配の方も多い。自分も年をとっても、旅の楽しさを忘れないでいたい。

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 帰りに立ち寄った近江八幡での一枚。桜は満開ではなかったものの、素敵な一枚を収めることができた。

春の優しい雰囲気を切り取った一枚になったのではないかなぁと思う。

 

良き春の旅になった。

この夏は18切符を使ってどこへ行こうかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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Photo Letter vol.15 - in 加西フラワーセンター

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Photo Letter vol.15 - in 加西フラワーセンター

flower center photograph by fuu

まるで春を迎え入れるかのように可憐に咲く花々は、見ていてとても心地が良い。

こんな情景に鳥のさえずりや木々の揺れる音。これ以上に気持ちの良いBGMは存在しないだろう。笑

例え将来仕事に追われ忙しい日々が続くとしても、少なくとも月に一度はこんな休暇を取りたい。

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菜の花も黄色いその色々で春を楽しんでいるようにも見える。

柔らかい描写で描いてくれるこのレンズは春の優しさを写すのが得意のよう。笑f:id:eastslfuu:20160331152010j:plain

厳しい冬を終えて、春を求めて人々はやってくる。

なんとなく写真もモノクロじゃなく、カラーで取りたくなる場面も増えてくるような気がする。

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 なんでも素直に受け入れる子供たちにしか見えない世界ってものがあるのかもしれない。

といっても自分もまだまだ子供だから、今もなんとなく見えるその世界をこれからも大切にしていきたい。 

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帰りに北条鉄道という私鉄のある駅にお邪魔した。

夕暮れ時のなんとも言えないノスタルジックな雰囲気になんだか切なく、悲しくなってしまった。

 

 

 

 

 

 

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Photo Letter vol.14 - in 松江・舞子海岸

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Photo Letter vol.14 - in  松江・舞子海岸

matue.maiko coast photograph by fuu

3月ももうすぐ終わりを迎えるけれども、ここ最近天気が良い日が多くて、とても心地良い日が続いている。

今回はそんな晴天のもとで山陽沿いの二つの海岸を愛機と共に歩いた。

瀬戸内海は比較的穏やかな波と天候に恵まれ、海はいつも落ち着いた表情をみせてくれる。

遠く眺める先にはたくさんの船が航行しており、そんな風景を見つめていると、ノスタルジックに時間は過ぎて行くような気がする。笑

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波の音、鳥の鳴き声、遠く響く船の警笛。

こんな気持ちの良い海岸で趣味をしながらすごす週末は、それはもう最高の休み時間だろう。

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海と言えば夏をイメージすると思うのだけれども、春は春でまた違った一面を海は見せてくれると思う。

上2枚のようなまだ寒さが抜けない冬の空気がうっすらと残っているような、そんな"青"も春の海の特長だったりして。

少しレタッチで色を加えた枯れ木には、それはまた晩冬の残り風のような雰囲気さえ漂う。

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ここで初登場のmcFlektogon 2.8/20。オールドレンズで広角(と言っても換算で約30mmだが)を使えるのはやっぱり嬉しい。

準望遠、標準、と来るとやっぱり広角もオールドレンズを使いたくなる欲を、このレンズは満たしてくれる。

写真は明石海峡大橋の真下から。いつ見ても巨大なこの大橋は、見ていると勇気すら沸いてくる(かもしれない。笑

広角の作例には持ってこいな被写体。

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35mmと同様、少し絞れば海の質感をがっちりと捕らえてくれる。

開放ではやっぱりやわらかい描写をしてくれるところもしっかりflektogonだった。笑 

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太陽の光を受け光り輝く海で、幸せそうに遊ぶ親子の姿に思わずカメラを向けた。

そっと切り取るスナップ写真には、カメラを意識していない被写体だからこそ表現してくれるものがあるんだろうなぁ。

これからもずっとずっと幸せにね、いてくれるといいな。

 

 

 

 

 

 

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Photo Letter vol.13 - in 城之崎温泉

 

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Photo Letter vol.13 - in 城之崎温泉

Kinosaki onsenn photograph by fuu

冬の終わりが近づくにつれ日本各地で早咲きの桜が観測され、もう春は目の前にまで来ている3月の半ば。

この冬最後の思い出を求めて、兵庫県の北方にある城之崎温泉へ一泊二日でお邪魔した。

この冬は一度も雪が見れなかったこともあって、すごく名残惜しい。来年の冬は雪景色が美しいところへ行って写真を撮ってみたい....。 

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電車の窓から差し込む光を優しく捉えてくれた。

卒業旅行ということで、友人二人を連れての旅だった。一人旅をするときとは違い、みんなで会話を楽しんだり写真を撮ったり。 

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非電化の列車を運転するのは都会を走る電車とはまたひと味もふた味も違うのだろう。

川を越え、谷を越え、山を越え、共に旅する列車は運転手にとってはかけがえのない大切な宝物。

電化を望む声もあるみたいだが、このままでもいいと思うのは自分だけだろうか。

ディーゼルエンジンの独特の音や揺れやはとても心地が良い。

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人は何を思いながら、旅をするのだろうか。

旅をする分だけ、感傷深く、センチメンタルになると思う。

お気に入りの音楽と旅をし、その音楽に旅の想い出が詰め込まれたり、旅先での出会いで優しさを受け取ったり。普段感じることのない感情が湧き出てくる。

そんな旅でしか味わえない感覚が人を成長させる。

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この透明感がある絵作りはZeiss独特の味ではないだろうか。Zeissと言っても60年前のjena製だけれども、引き継ぐ絵作りの意志というのは今も昔も変わらないと思う。

上手く説明できないけど、なんだか味のある色合い?、発色?、がすごく気に入った一枚になった。

APS-Cでこれだけ美しくボケれば、まぁフルサイズじゃなくてもいいだろう!(焦り

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「ママ~寒いよ早く!くつしたっ!!」

そんな微笑ましい光景にさっとシャッターを切ることができた。

最近少しずつ露出もマニュアルで撮るようにしている。そうした方が素早く狙った露出量が得られる。もうフルオートの撮影方法には戻れない。笑

ピントをカメラが勝手に合わせてくれるなんて......考えられなくなってしまった。

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城之崎では日本海が近いこともあって、カニなどの海鮮類も豊富に取り扱っている。

駅を出て温泉街へ続くストリートでは海の香りが風と共にやってくる。そんな温泉街も珍しいのではないだろうか??

夕食で食べたカニや、朝食で食べたカレイも新鮮でとても美味しかった。

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天候はあいにくの雨だったのだけれど、それでも夜の城之崎の温泉街は煌いていた。

雪だったら良かったのになぁと思いつつ、それでもこの冬最後の思い出をくれた城之崎への旅は本当に良い物になった。

ありがとう、城之崎

 

 

 

 

 

 

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