Photo Letter vol.13 - in 城之崎温泉

 

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Photo Letter vol.13 - in 城之崎温泉

Kinosaki onsenn photograph by fuu

冬の終わりが近づくにつれ日本各地で早咲きの桜が観測され、もう春は目の前にまで来ている3月の半ば。

この冬最後の思い出を求めて、兵庫県の北方にある城之崎温泉へ一泊二日でお邪魔した。

この冬は一度も雪が見れなかったこともあって、すごく名残惜しい。来年の冬は雪景色が美しいところへ行って写真を撮ってみたい....。 

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電車の窓から差し込む光を優しく捉えてくれた。

卒業旅行ということで、友人二人を連れての旅だった。一人旅をするときとは違い、みんなで会話を楽しんだり写真を撮ったり。 

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非電化の列車を運転するのは都会を走る電車とはまたひと味もふた味も違うのだろう。

川を越え、谷を越え、山を越え、共に旅する列車は運転手にとってはかけがえのない大切な宝物。

電化を望む声もあるみたいだが、このままでもいいと思うのは自分だけだろうか。

ディーゼルエンジンの独特の音や揺れやはとても心地が良い。

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人は何を思いながら、旅をするのだろうか。

旅をする分だけ、感傷深く、センチメンタルになると思う。

お気に入りの音楽と旅をし、その音楽に旅の想い出が詰め込まれたり、旅先での出会いで優しさを受け取ったり。普段感じることのない感情が湧き出てくる。

そんな旅でしか味わえない感覚が人を成長させる。

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この透明感がある絵作りはZeiss独特の味ではないだろうか。Zeissと言っても60年前のjena製だけれども、引き継ぐ絵作りの意志というのは今も昔も変わらないと思う。

上手く説明できないけど、なんだか味のある色合い?、発色?、がすごく気に入った一枚になった。

APS-Cでこれだけ美しくボケれば、まぁフルサイズじゃなくてもいいだろう!(焦り

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「ママ~寒いよ早く!くつしたっ!!」

そんな微笑ましい光景にさっとシャッターを切ることができた。

最近少しずつ露出もマニュアルで撮るようにしている。そうした方が素早く狙った露出量が得られる。もうフルオートの撮影方法には戻れない。笑

ピントをカメラが勝手に合わせてくれるなんて......考えられなくなってしまった。

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城之崎では日本海が近いこともあって、カニなどの海鮮類も豊富に取り扱っている。

駅を出て温泉街へ続くストリートでは海の香りが風と共にやってくる。そんな温泉街も珍しいのではないだろうか??

夕食で食べたカニや、朝食で食べたカレイも新鮮でとても美味しかった。

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天候はあいにくの雨だったのだけれど、それでも夜の城之崎の温泉街は煌いていた。

雪だったら良かったのになぁと思いつつ、それでもこの冬最後の思い出をくれた城之崎への旅は本当に良い物になった。

ありがとう、城之崎

 

 

 

 

 

 

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monodaysについて

monodays_ について。

最近monochrome写真にハマっています。fuuです。

PhotoLetterとはまた別に、モノクローム写真だけを掲載するシリーズを始めてみたいと思います。

モノクロ写真にはカラー写真には無い楽しさや美しさがあるように感じます。

また多くを語らずに写真だけで表現してみたいと思います。

需要があるかは不明ですが、どうか温かく見守っていただけるとありがたいです。

 

Photo Letter vol.12 - in 淡路島

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 Photo Letter vol.12 - in  淡路島

Awaji Island photograph by fuu

卒業式がぼちぼち始まる2月の終わりごろから3月の初旬。別れの季節がやってきた。センチメンタルな季節だ。つい物思いにふけてなんだか寂しくなる。

 そんな感情を抑えるかのように家族での旅行についていく自分がいた。今回の旅先は兵庫県の南端、淡路島。

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 まだ車を運転できない自分には新鮮なSAからの景色。ここ淡路SAは高台にあるため、

明石海峡大橋や明石や舞子の夜景が望める素敵なスポット。全国で観覧車があるSAはここだけとか。

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窓から差し込む優しい光とそこで本を読む年配のおじいさんの暖かな雰囲気に、気付けばシャッターを切っていた。

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ところで、今回の旅の主な目的はキャンプ。昔からアウトドアな家族でよく釣りや、キャンプ、スキーにも出かける。特にキャンプは年に何度か行き、自然を満喫している。

 今回テント泊した場所は南淡路の方だったのだが、豊かな自然とネイチャーサウンドが都会の喧騒から逃れさせてくれた。

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キャンプ場のすぐ近くに、若人の広場という学徒戦没者を慰霊する公園があった。そこに残されていた資料や戦没者たちの想い。

とても上手く言葉にすることができなかった。だからこそ、モノクロームで記録した。f:id:eastslfuu:20160301021535j:plain

同じくキャンプ場のすぐ近くに一本釣りの体験ができる施設があったのでお邪魔した。海独特の塩の匂いと共に、漁師さんが海の幸を運ぶ姿に、高倉健主演の

映画、「ホタル」のシーンを思い出した。いやぁ、海に生きる男たちはかっこいいものだなぁ。 

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エレクトロニックな電気ランタンとは違って、暖かな光を灯してくれる灯油ランタンはキャンプの雰囲気をより一層盛り上げてくれる。

晩冬の夜に燃え尽きた炭で暖を取りながら、揺らぐ光を見つめていると不思議と気分も落ち着くのだった...。

 

 

 

 

 

 

 

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Photo Letter vol.11 - in 大阪城公園

 

 

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Photo Letter vol.11 in 大阪城公園

Oosakajou Park photograph by fuu

大阪城公園の梅林は関西随一の大きさ。そんな話をどこかで聞いて、早速足を運んでみた。

最初の一枚は、このお気に入りの一枚。

夫婦の仲良しで素敵な雰囲気を、前ボケの梅の花が盛り上げてくれて...。そんな優しい雰囲気に仕上がった。

この写真に限らないのだが、綺麗にぼかすのに必死で、開放で撮ったが故に少し合焦部分とデフォーカス部分のメリハリが無くなってしまったのが惜しいところ。

まぁ、これもまた一つ勉強勉強。次に生かそう。

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うっすとら春の匂いが感じられる日が増えてきたと思うと、やっぱり写欲も春っぽい方向に向き始める。

春と言えば、主にピンク色に染まった優しい雰囲気を想像すると思うのだが、

そんな写真ももちろん、今年は夜に舞い散る夜桜を艶やかにパープルなイメージに仕上がる写真が撮りたいと思っている。

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足が悪くなってしまったのか、車椅子に乗るおばあさんを優しく押しながら散歩するおじいさん。

撮影してる所に前からやってきたのだが、その時見えたおばあさんの顔は本当に幸せそうだったと思う。

もちろん自分に正面からスナップする度胸と技術など無く、後ろからその情景を切り取ることしかできなかったが。泣

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京都へ夜桜を撮りに行く計画を立てないとなぁ。

今年はめでたく車の免許も取れそうだし、行動範囲が広がりそう。

去年、撮影に行った場所は、人が多すぎてカメラなどと言ってる場合じゃなかった。
混雑を上手く回避するのもカメラマンのスキルの一つ。

 

それも踏まえて、この春を大いに楽しもう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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Photo Letter vol.10 - in Jazz Club 「SONE」

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Photo Letter vol.10 in Jazz Club 「SONE」

Jazz Club "SONE" photograph by fuu 

記念すべき10回目の今回のPhotoLetter。

三宮のSONEと言うJazzClubにお邪魔した。

前からずっとJazzが生で聴けるお店に行ってみたかったのだが、なかなか一人で入る勇気は沸かず(笑)、友人を誘って入店させてもらった。

神戸は日本のJazzの発祥地らしく、ここSONEは1969年から続く老舗

お洒落な神戸の街に良く合った、素敵な空間だった。

Jazzというジャンルは前から好きでよく聴いていたのだけれども、

~のアーティストがとか、~のトリオが、とかそこまで詳しくは無かった。

Tommy Flanagan Trioのアルバムを持ってるぐらい。

これを期に無限に広がるJazzの世界に足を踏み入れてみようかな....。

こんなJazz超初心者の自分を温かく迎え入れてくれたこのお店に感謝しなければ。

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流石に6400まで感度をあげると暗所ではいくら高感度耐性に優れているX-T1でも多少ノイジーな絵にはなるけれども、

逆にそのノイズすらも最近は絵作りに取り入れられると思えるようになってきた。

 

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たくさん並べられていたお酒たち。ボトルに反射した美しくも滲んだその光に、

ロマンチックかつアダルトな雰囲気すら漂わせる。

撮影して写真を確認するときに、ここは大人の空間なんだなと少し焦った。笑

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壁に掲げられた数々のポスターや写真たち。

Jazzを聴きながら眺めていると、不思議と昔のアメリカにタイムスリップしたかの

ような気分になる。あぁ、当時の人たちはこんな感覚だったのかなぁ...と。

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場の雰囲気を壊さないように、恐る恐るシャッターを切った。

椅子の向こう側に二つ並び輝くグラス。二人でJazzを聴きながら味わうのだろう。

そこに存在するのは、長年の愛を分かち合う祝杯か、新たな恋を築く始まりか、

それとも空席に比喩された今は無き妻を思っての二杯か。

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ここはもちろんのことJazzを聴く人が集まるクラブ。

そんな中で音を立てて目立つようにシャッターを切るようなことはしてはいけない。

でも素敵な雰囲気を収めたい。そんな葛藤と戦いながらいかに上手く単焦点レンズで構図を組み立てるか。

普段の撮影ではあまりそんなことを考えなかったが故に、良い経験になった。

 

 

 

 

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Photo Letter vol.9 - in 有馬温泉街

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Photo Letter vol.9 in 有馬温泉

Arima Onsen photograph by fuu 

今回の写真旅先は有馬温泉。ここは全国でも有名な温泉地で、海外からの渡航客もとても多い。

タイトルショットはこの一枚。

夕暮れの温泉街で和やかに小路を歩くふたり。楽しげな会話が今にも聞こえてきそう。

お店にかかる暖かな光が幸せなムードを演出してくれた。

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とっても美味しいかりんとう饅頭。外はパリっとしていながら、中は柔らかく甘い餡子。

絞ればパリっと美しく、開放では柔らかく甘い描写。

なんだかオールドレンズと似ているなと思った自分がいた。笑

それにしても、発色も良く、美しく写っている。饅頭の表面の質感が特に素晴らしい。

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中国語らしき言語を喋っていた家族。かりんとう饅頭の作る場面に興味深々な娘の姿を後ろからそっと記録するお父さん。

どこの国でも親が子供を愛する気持ちに変わりはないんだと思った。

瞬間を切り取るスナップショットでは、MFレンズを使用するとなると、フォーカシングの素早さが重要になる。

ヘリコイドをどっちに回せば合焦部分が近くなるのか、遠くなるのか。

そんな初歩的なことすら体に見に付いていない自分はまだまだだな。

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布類の質感を表現するのが得意なうちのゴンちゃん。

繊維等のディテールもしっかりと描写してくれる。

なだらかに美しいボケも合わさって、温泉街の独特な匂い、空気が伝わってくる。

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開放での夜景スナップがとても面白いことに気がついた。

光源が滲むようにボワっとなり、夜の艶やかな空気感を表現してくれる。

最近の綺麗に写るレンズの方が、それはそれは忠実に現場の雰囲気を再現してくれるだろう。

ただ、オールドレンズはレンズそのものが雰囲気を作るのだと思う。

その雰囲気を作り出す当時の今よりも劣った光学技術を現代で駆使するという、

そんなロマンがオールドレンズ愛好家にはあるのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

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